このたび、古楽名曲喫茶・真理庵を店じまいすることにいたしました。この間のご愛顧ありがとうございました。 真理庵は私にとっては宣教の場でした。それは喫茶店を隠れ蓑に宗教勧誘をしようなどということではありません。古楽からキリスト教にひかれた私には、古楽を聴きながらコーヒー飲んでくつろいでもらえることも宗教的癒やしの一つ、この楽しみを伝えることも宣教だったのです。 福音と世界2013-7で書いたように、キリスト教に対して独自な考えを持ち、かつ性的少数者である私にぴったりな宣教とは、喫茶店を開くことでした。私はそれを神の声としてちゃんと聞いたので、以後はその目標に向かって邁進するばかりでした。真理庵を作れというのは私の召命だったのです。 実際、真理庵の開店は自分でもびっくりするくらいとんとん拍子に進みました。神のアシストを実感しました。神学校に入れなかったことすら、「回り道せず今すぐに始めろ」という神の声だと確信しました(今でもしています)。 しかし開店以来お客様が増えず、月々大赤字続きで貯えを取り崩す日々。それでもずっとがんばり続けてきましたが、もうがんばりも限界です。ほとほと疲れてしまいました。でもたった100日余でも自分の宣教の場を持てた私は、とても幸せでした。 最後に、この間真理庵を支えてくださった皆様、本当にありがとうございました。 (店主挨拶より抜粋) 追記: 2015/3/22-本文校訂・追記:店主代理 |